京都の四季おりおり

京都在住歴20年。よそ者目線の京都をお伝えします。

緑陰茶会

 私が京都に来てから始めた「お茶(お抹茶)」のお稽古。

 京都は本当にお茶人人口半端ないです。(2,3歩歩いただけで当たります。そして何流か、何先生かという話題になり、すぐお友達になれます)

 

 そして京都は本当にたくさんのお茶の流派があります。

 表千家裏千家、藪小路千家(やぶのこうじ)など世界中に子弟がいる流派もあれば、私が行っているところ「庸軒流(ようけんりゅう)」なんてほとんどの方が知らない流派もたくさんあります。

 

 又その流派の中でも先生、地方によってだいぶお点前、道具の扱い、部屋の入り方など違います。

 また主に300年ほど前からの歴史、茶人、政治家、季節の花、お香、陶芸、塗りもの、建築など、興味や勉強の対象がこれほど広がる道楽(?)も珍しいのではと思います。

 

 で今日ご紹介するのは、昨日あったお茶会のもよう・・・。

私が行っているところは左京区の黒谷(金戒光明寺こんかいこうみょうじ)ないにある「西翁院(さいおういん)」

 

 ここは「淀看の席(よどみのせき)」といって重要文化財の茶室のお点前さんの座る窓から遥か彼方、大阪の淀川が見えるということで名づけられました。(それだけ山のてっぺんなのです)

 

今日はさすがに暑いのでこの席でなく、違う茶室でのお茶会でした。

写真がよく映っていないののが残念なんですが、夏になると、茶室の扉になる障子が、すだれ入りになりとても涼しげです。 

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 なぜか写真が横に。。。すみません・・・。

 

またお茶会のお薄(薄いお抹茶のこと)のお菓子は、とても珍しくて初めて食べたのですが、二条駿河屋さんの(たぶん松露しょうろ生地)でできた水無月型のお菓子。

これがカルピス?を思わせるさわやかさ。夏暑くなると何となく小豆のみのお菓子だと私は重く感じるのですが、この菓子は違う。

この菓子に口を近づけた瞬間の鼻から入ってくるさわやかさ、口当たりの軽さ、スッと引く甘さに思わずにっこりしてしました・・・。

そして、ところどころに上品な甘さの小豆が散らばっていて、少し小ぶり。

香り、大きさ、食感といい本当に涼を感じられる和菓子でした。

恐らく季節限定で、その日その日で作っているかどうかも分からない菓子らしいですので、お電話で聞いてみて下さい。

夏の主菓子はクズ、寒天を使ったお菓子が多いですが、これはおすすめです。

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なぜか写真が横に・・・すみません・・・。そのうち直します。

 

二条駿河屋  

     京都市中京区 二条通新町東入ル大恩寺町241-1

      TEL: 075-231-4633    営業時間 : 9:00~19:00 

      定休日 : 日曜・祝日

ここは松露が有名、表千家さんがよく使っているお菓子屋さんだそうです。

私のお稽古先の家元は、このお寺の住職さんでもあるのですが、いつもいろいろ珍しいお菓子を探してきてくださったり、気温によってお湯の温度を気遣ったりと心づかいの実にきめ細やかな方。

私もいつになったらこんな心遣いの人になれるかなぁ…なんて思った一日でした。