下鴨神社のみたらし祭り 「足つけ神事」
昨日は我が家の夏の行事の一つ、下鴨神社の「みたらし祭り」にいってきました。
下鴨神社です。
下鴨神社内を流れる御手洗川は、この時期の土用になると神社内から湧水が流れ出るそうです。そこで、この水に足を浸し、これからの無病息災を願うという行事です。
土、日ともなるとものすごい人でにぎわい、露店も出るのですが、昨日は水曜日と平日でしたのでひともまばら・・・。
多い時は列が何列にもなって入場するのも大変なんですが、きょうはだいぶすんなり入れました。
入り口で脱いだ履物を入れる袋をもらい、受付でお金を払ってろうそくをもらいます。長い棒の先にろうそくが付いているのでやけどはしません。
大人の膝下くらいまで水があるので、長いスカートはまくり上げたりして
いざ!御手洗池へ・・・
なぜか腹を出す息子・・・。濡れないようにまくり上げてるのかも。
この御手洗池の水が、本当に冷たーい!
若い娘さんはキャーッといってしまうほどなぜか結構冷たいです。
御手洗川の真ん中あたりにろうそくの火をつけるところがあり、ここで点火!
ずーっとそのまま灯りとともに歩いていき、一番奥の御手洗社前献火台でろうそくをお供えして無事終了。(去年息子はここで泳いでいました・・・。)
川から上がると、ご神水をもらえます。みんな杯できゅっと飲んで、帰ります。
…がしかし、去年なかった「水みくじ」なるものがあり、興味本位にちょっと試してみました。
ちょっと見にくいですが、水が張った水槽があり、そこへ買ったおみくじを浸すと字が浮かびあがるというもの。
でも、暗かったせいかイマイチなんて書いてあるのかが分かりにくく、ちょっと残念。
この「水みくじ」、貴船神社(左京区)というところにもあり、こちらも訪れた参拝客はされている方が多いです。
水で浮かび上がってくるのが、普通のおみくじと違ってなんだかドキドキわくわくしますね。
始まってから25日まで、露店も出ていたそうです。
なにか食べたいなぁというときは参道近くにある「さるや」でかき氷、冷たいお汁粉、あずきバーなど食べられます。
また「夕暮市?」みたいなものもやっていて、お酒の試飲、みたらし団子(並びます)、うどん、さばずし、木のお箸など売っているところもあります。
神社周辺近にも、うどん屋さん、喫茶店、らめーんやさん、ケーキ屋さん、コンビニ、ちりめん山椒屋さんなどあり、下鴨神社バス停(4番、205番等)を利用される方は、いろいろと便利です。
御手洗祭の入場料300円、時間朝5時半~夜9時
水みくじ300円です。
お近くに寄られた際には行かれてみたはいかがでしょうか。
私は夜がおすすめです。
土用干し
一年に土用は四回あって、一番注目されるのはもちろん今の時期の土用。
私の以前住んでいた関東地方では、土用の丑の日にウナギを食べるとよいということでスーパーのお魚売り場周辺が大賑わい。
もちろん関西、京都でもそうなのですが、もう一つよく売られているものといえば「土用もち」
やわらかい一口大のおもちの周りに、こしあんがぐるっとまわっていて、伊勢の赤福に似ている感じ。
これも暑気払いに食べます。町中のお饅頭屋さん、スーパーでよく見かけます。
そしてそして・・・
京都は、昨日梅雨が明け、途端に熱風、湿気がむんむんする過ごしにくい季節到来となりました。
こんな季節にもちろん、うなぎや土用もちもいいのですが、我が家では毎年「梅干し」づくりをしていて、この一番太陽のパワーの強い時期に3日間直射日光に当てて、梅を干しています。
我が家の今年の梅干したちです。3キロほど。
ザルで干していないものもありますが、そこは適当に・・・。
明日は表裏ひっくり返してまたガンガンの直射日光に当て、太陽パワーを閉じ込めます!
3日間干してすぐ食べてもいいですが、ホントは3年ほど置くと、塩っ気が抜けまろやかになるそうです。うちの場合はそこまで長く置いておかなく、1年ほどでなくなってしまいますが・・・。
売っているものは何しろ添加物が多く、値段も高く、私的には全然買いじゃな~い。
(特に塩分控えめのものは添加物が多くて、逆に不健康にならないか心配です。)
うちでは子供が小さかった時に食にだいぶこだわったときがあり、手作りするようになりましたが、今は自称ずぼら主婦。
しかし、めんどくさがりの人でも簡単にできますよ~。
皆さん、試しに来年ご自分で作ってみてはいかがでしょうか。すっごく簡単です。
こんなカメなどなくてもいけます。
大きいジップロックに梅300グラムぐらい入れて、そこに18%(54グラム)の塩を入れ、やさしくフリフリ、もみもみ。少し重しをして2,3日で水が上がってくるといい感じです。カビ予防に冷蔵庫で保存しておいて、この時期に干すというのもあり。
赤しそは梅1キロにつき一束(だいぶアバウトです)
これははっぱを茎からちぎって洗い、これも大体18パーセントくらいの塩を2回に分けて振り入れぎゅっと絞る、また塩を入れぎゅっと絞るを繰り返します。後は梅酢(梅を塩漬けしていて上がってきた水)適量で洗い流す感じでもむと、きれいなシソ色になり、これも干すと「ゆかり」になります。
自家製梅干しで今年も乗り切るぞ~、ということでこれから6歳の息子リクエストのシソジュースづくり。
葉っぱちぎるの手伝ってよ~!
緑陰茶会
私が京都に来てから始めた「お茶(お抹茶)」のお稽古。
京都は本当にお茶人人口半端ないです。(2,3歩歩いただけで当たります。そして何流か、何先生かという話題になり、すぐお友達になれます)
そして京都は本当にたくさんのお茶の流派があります。
表千家、裏千家、藪小路千家(やぶのこうじ)など世界中に子弟がいる流派もあれば、私が行っているところ「庸軒流(ようけんりゅう)」なんてほとんどの方が知らない流派もたくさんあります。
又その流派の中でも先生、地方によってだいぶお点前、道具の扱い、部屋の入り方など違います。
また主に300年ほど前からの歴史、茶人、政治家、季節の花、お香、陶芸、塗りもの、建築など、興味や勉強の対象がこれほど広がる道楽(?)も珍しいのではと思います。
で今日ご紹介するのは、昨日あったお茶会のもよう・・・。
私が行っているところは左京区の黒谷(金戒光明寺こんかいこうみょうじ)ないにある「西翁院(さいおういん)」
ここは「淀看の席(よどみのせき)」といって重要文化財の茶室のお点前さんの座る窓から遥か彼方、大阪の淀川が見えるということで名づけられました。(それだけ山のてっぺんなのです)
今日はさすがに暑いのでこの席でなく、違う茶室でのお茶会でした。
写真がよく映っていないののが残念なんですが、夏になると、茶室の扉になる障子が、すだれ入りになりとても涼しげです。
なぜか写真が横に。。。すみません・・・。
またお茶会のお薄(薄いお抹茶のこと)のお菓子は、とても珍しくて初めて食べたのですが、二条駿河屋さんの(たぶん松露しょうろ生地)でできた水無月型のお菓子。
これがカルピス?を思わせるさわやかさ。夏暑くなると何となく小豆のみのお菓子だと私は重く感じるのですが、この菓子は違う。
この菓子に口を近づけた瞬間の鼻から入ってくるさわやかさ、口当たりの軽さ、スッと引く甘さに思わずにっこりしてしました・・・。
そして、ところどころに上品な甘さの小豆が散らばっていて、少し小ぶり。
香り、大きさ、食感といい本当に涼を感じられる和菓子でした。
恐らく季節限定で、その日その日で作っているかどうかも分からない菓子らしいですので、お電話で聞いてみて下さい。
夏の主菓子はクズ、寒天を使ったお菓子が多いですが、これはおすすめです。
なぜか写真が横に・・・すみません・・・。そのうち直します。
二条駿河屋
TEL: 075-231-4633 営業時間 : 9:00~19:00
定休日 : 日曜・祝日
ここは松露が有名、表千家さんがよく使っているお菓子屋さんだそうです。
私のお稽古先の家元は、このお寺の住職さんでもあるのですが、いつもいろいろ珍しいお菓子を探してきてくださったり、気温によってお湯の温度を気遣ったりと心づかいの実にきめ細やかな方。
私もいつになったらこんな心遣いの人になれるかなぁ…なんて思った一日でした。
夏越の祓(なごしのはらえ)
今日6月30日は京都では「夏越の祓」といって、神社で茅の輪(ちのわ)くぐりをします。
これは一年の半分を過ぎたところで、今までの半年間の穢れを払い、これから半年間の無病息災を願う行事です。また、水無月(みなづき)を食べ、暑気払いをする習慣があります。
京都の神社では鳥居の下に巨大な茅でできた輪っかをくぐりながら、文言を唱えます。(因みに全部の神社がやっているわけではないです)
いつも私が行っている上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)では、こんな風に茅の輪ができていて、ここをこんな文言を唱えながらくぐります。(写真はあまり輪っかっかでないような気がしますが・・・)
「祓い給え、清め給え、幸へ給え・・・」もう少し文言があったのですが忘れました・・・。
くぐり方は、まず輪の前で一礼。茅の輪をくぐって左まわり→中央に戻ってこんどは右まわり→中央に戻って又左まわり→中央で礼。
終わると皆それぞれ茅の輪の茅を引き抜いて自分の家の玄関に飾るための「ミニ茅の輪」を作ります。
写真は、小学校一年生の次男が作った茅の輪です。
(自分でもほかに引き抜いて家で遊ぶための投げ輪を作って遊んでいました。)
暑気払いに食べる「水無月」ですが、この季節になると、どこの和菓子屋さん、スーパーでも売っていて京都市民にはおなじみです。
うちでは買うのは高くつくので牛乳パックで簡単に作っています。
ちなみにレシピ:小麦粉100グラム、砂糖60グラム、抹茶5グラム、市販の甘納豆1袋(80グラムくらい)、水300cc
甘納豆以外をだまにならないように混ぜて牛乳パックにいれ、口を閉じて8分くらいチン。そのあと少し残しておいた生地液と甘納豆をできるだけ平均になるように入れてまた2,3分チン。しっかり冷ますとキレいに切れます。
水無月の形は三角形。これは氷を表しているそうです。
また小豆の赤い色が邪気を払う色とされているとも聞きました。
昔から京都は小豆を1日と15日に食べる習慣があるそうで、ご飯に混ぜたりして食しているそうです。
小豆は昔から体に良い食べ物として京都の人は生活の中に取り入れているんですね。日にちとして決めているのがすごいです。
これからそんなレシピもあったら探してみようと思いますね。
では、また~。
皆さん湿気にやられないよう、小豆をたくさん食べて元気にお過ごしくださいね。
はじめまして、こんにちは!
京都に住んでおります、mayuです。
まずはちょこっと自己紹介・・・
もともとは生まれも育ちも東京なのですが、短大時代に建築に興味が出て、「え~い、引っ越しちゃえ」ということで京都の芸術系短大のインテリア科に進学、その後ちょっとだけ大阪の設計事務所にて働いていたという経歴を持ちます。
まぁ、あまり才能もなくまもなくクビになったのですが・・・。
そのままずるずると京都に住んでいましたが、縁あっていまの主人と結婚したこともあり、いまも京都に住んでおります。
今住んでいる家は築100年の町屋。
偶然ネットで見つけたのですが、試しに内覧させてもらったら、もう一目惚れ♡
少しお家賃も高かったので少し考えましたが、どうしても住みたいという思いは消えず、それを話したら主人もオッケーをくれて今に至るという感じです。
あっ、失礼。家族構成は人生の午後に差しかかった主人、高校生を筆頭に3人子供をもつ、アラフィフ~♪です。
地元住民目線とは違う京都に住んでのいろいろをお伝えできたらいいなと思っています。
よろしくお願いします。